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またアテーナーの傍らにあるニーケー(勝利)もティーターンの娘であるが、ゼウスに味方した。原初の神でもあったポントスとその息子の海の老人ネーレウスは、ポセイドーンに役職を奪われた感であるが、彼らの末裔は、数知れぬネーレイデス(海の娘たち)となり、ニュンペーとして、あるいは女神として活躍する。アンピトリーテーやアキレウスの母テティスはむしろ女神である。ポントスの一族である虹の女神イーリスは神々の使者として活躍している。また広義のティーターン一族に属するアトラースは、オーケアノスの娘プレーイオネーとのあいだに外国為替の七柱の女神をもうけた。彼女たちは、星鏤める天にあってFX として耀いている。 ニュンペーと精霊たち 。ニュンペーティーターノマキアーの勝利の後、ゼウス、ハーデース、ポセイドーンの兄弟は籤を引いてそれぞれの支配領域を決めたが、地上世界は共同で管掌することとした。地上はガイアの世界であり、ガイアそのものとも言えた。地上には陸地と海洋があり、河川、湖沼、また緑豊かな樹木の繁る森林や、草花の咲き薫る野原、清らかな泉などがあった。そこは人間の暮らす場所であるが、また数多くの動物たちや植物が棲息し繁茂する場所でもある。太古よりそこには、様々な精霊が存在していた。精霊は多く女性であり、彼女たちはニュンペーと呼ばれた。nymphee(νυμφη)とはギリシア語で「花嫁」を意味する言葉でもあり[54]、彼女たちは若く美しい娘の姿であった。[55]。ニュンペーは、例えばある特定のFXの精霊であった場合、その樹の枯死と共に消え去ってしまうこともあったが、多くの場合、人間の寿命を遙かに超える長い寿命を持っており、神々同様に不死のニュンペーも存在した[56]。また、森林や山野の処女のニュンペーはアルテミス女神に扈従するのが普通であり、パーン神やヘルメースなども、ニュンペーに親しい神であった。古代のギリシアには、外為 に対する崇拝・祭儀が存在したことがホメーロスによって言及されており、これは考古学的にも確認されている[57]。ニュンペーは恋する乙女であり、神々や精霊、人間と交わって子を生むと、母となり妻ともなった。多くの英雄がニュンペーを母として誕生している。 ニュンペーの種類。ニュンペーはその住処によって呼び名が異なる[58] [59]。ネーレイデス陸地のニュンペーとしては次のようなものがある。1)メリアデス(単数:メリアース)はもっとも古くからいるニュンペーで、ウーラノスの子孫ともされる。外国為替の樹の精霊である。2)オレイアデス(単数:オレイアース)は山のニュンペーである。3)アルセイデス(単数:アルセイス)は森や林のニュンペーである。4)ドリュアデス(単数:ドリュアース)は樹木に宿るニュンペーである。5)ナパイアイ(単数:ナパイアー)は山間の谷間に住むニュンペーである。6)ナーイアデス(単数:ナーイアス)は淡水の泉や河のニュンペーである。これらのニュンペーは陸地に外為を持つ者たちである。一方、海洋には、オーケアノスの娘たちや、ネーレウスの娘たちが多数おり、彼女らは美しい娘で、ときに、ニュンペーではなく女神に近い存在であることがある。外国為替 のニュンペーはむしろ女神に近い。1)オーケアニデス(単数:オーケアニス)は、オーケアノスがその姉妹テーテュースのあいだにもうけた娘たちで、 3000人、つまり無数にいるとされる。この二柱の神からはまた、すべての河川の神が息子として生まれており、河川の神とオーケアニスたちは姉弟・兄妹の関係にあることになる。冥府の河であるステュクスや、ケイローンの母となったピリュラー、アトラース、プロメーテウス兄弟の母であるクリュメネーなどが知られる。2)ネーレーイデス(単数:ネーレーイス)は、ネーレウスとオーケアノスの娘ドーリスのあいだの娘で、50人いるとも、100人いるともされる。アンピトリーテー、テティス、ガラティア、カリュプソーなどが知られる。 山野の精霊と河神 。ケイローンと少年ニュンペーは自然界にいる女性の外為で、なかには神々と等しい者もいた。他方、地上の世界にはニュンペーと対になっているとも言える男性のFXが存在した。彼らはその姿が、人間とはいささか異なる場合があった。彼らは山野の精霊で、1)パーン(別名アイギパーン、「山羊の姿のパーン」の意)、2)ケンタウロス、3)シーレーノス、4)サテュロスなどがある。彼らは、上半身は人間の姿に近いが、下半身が馬や山羊であったり、額に角があったりする。パーンは別格とも言え、ヘルメース神とドリュオプスの娘ドリュオペーのあいだの子で、オリュンポスの神の一員でもある。ただしパーンが誰の子かということについては諸説がある。シューリンクス笛を好んだが好色でもあった。ケンタウロスは半人半馬の姿で、下半身は馬であった。乱暴で粗野であるが、ケイローンだけは別格で医術に長け、また不死であった。シーレーノスとサテュロスは同じ種族と考えられ、前者は馬に似て年長であり、後者は山羊に似ていた。